大正の古民家

「100年は経っている」と家主さん。100年前、大正11年に建った家。
屋根裏を覗いてみると、土壁はところどころ落ちていたけれど、梁はしっかりした状態でした。
ただ、床下なども調べてみて、2階建てのままだと地震に耐えられないことが分かりました。

建物は背が高いと地震で揺れやすくなります。壁を作って補強すればよいのですが、昔ながらの太い柱と障子でできた解放感のある家が、壁だらけになってしまい、風情がなくなってしまうようなことはしたくない。そこで減築して建物を低く、軽くすることで、壁を最小限にすることを考えています。
2階の屋根裏にあるこの梁をできるだけ良い形で再び活かすべく、あれこれ検討中です。