古い床も引っ越し。
ここに来る前に住んでいた家は築60年以上の古い家でした。
木工房のギャラリーにするため、床や壁を自分たちでリフォームしたときの写真です。
出来立ての床は白っぽいですねー。
ギャラリーがオープンして、皆さんに素足で歩いてもらっているうちに、いい味が出てきたのですが、引っ越すことに。
せっかくいい感じになってきた床を活かしたいと思い、はがして持っていくことにしました。一般的な施工方法だと、釘止めしてさらに裏面にボンドをしっかりつけてしまうので、再利用できないことが多いのですが、いつでも再利用できるようにボンドは使っていなかったので、きれいに外して山梨へ。
色むらもいい感じに。
ところで床ってどうしてもよく歩くところは黒っぽく、そうでないところは白く残ったりして、色むらが出てきますよね。
色むらを活かせたらいいなと思い、再利用する時は、元の順番に張るのではなくて、わざとランダムにしてみました。
最初の写真と同じ板ですが、8年くらいでここまでレトロ感が出てきます。
懐かしい木造校舎の床みたいですよね。
同じ杉板でもウレタン塗装とかだとこういう風合いにならなくて、表面の被膜が剥がれてきてしまうのですが、蜜蝋ワックスだと膜を作らないから、いい感じに古ぼけてくれます。
あと、「古民家風に」というご希望で、新品をこげ茶や黒色に着色することもあるのですが、色を付けてしまうより、時間が色を付けてくれるのを待つ方が、風合いはよりよくなる気がします。