ウチのリノベ【床のワックスがけ】

足の裏がきもちいい床って。

スギの床は空気をたくさん含んでいて、そのままでも気持ちいい。
さらに気持ちよく、ほどほどに汚れもつきにくくなるので、蜜蝋ワックスを塗りました。
みつろうワックスは蜜蝋を植物オイルで溶いたもの。以前は固形の製品が主流だったのですが、現在は柔らかいマーガリンのようなタイプのものが出ています。
いずれにしても、イソパラフィンとかマイクロワックスなどの石油系成分の入っていないものが安全で環境にもよく、おススメです。

一方、市販のフローリング用ワックスは、石油が原料の合成樹脂なので、木の表面にがっちり膜をつくって汚れの染み込みを防ぎます。その代わり、木が部屋の湿度を調整する能力や、木のもつアロマ成分はその膜で塞がれ、ビニールでくるんだような状態。素足で歩いてもぺたぺたしていて、さらっとした気持ちよさは消えてしまいます。せっかくの無垢の床板の良さを発揮するのに、天然ワックスは最適。

けちけち塗りがおススメ。

蜜蝋ワックスはたっぷり塗らないのがコツです。たくさん塗るとツルツル滑って転びます(笑)。
薄塗りしやすくて、かつ、ワックスを無駄にせず塗れるのがこちらの方法。

古布をビニールの切れ端で包んで玉を作ります。

玉を古布でくるみます。テルテル坊主を作る感じで。
この布は着古したTシャツや手ぬぐいなど、柔らかくて汗をよく吸う感じの布がよいです。

自分の手にフィットする大きさにすると塗りやすいです。

これは半練りタイプの蜜蝋ワックス。このタイプは冬は固くなるので、ちょっと使いにくい。
シャーベットか、マーガリンくらいのものが使いやすいです。
テルテル坊主に塗り付けて床に塗り広げます。

部屋の奥から順番に。薄ーく薄ーく。
少し乾いてきたら、乾いた布で軽く磨くように乾拭きします。
べたべたしていたワックスが乾拭きするとしっとりさらさらに。引っかかっていた布が急にスーッと滑り出す瞬間がたまりません。

よく自然のものだから、頻繁に塗り直さなきゃダメ?と聞かれるのですが、ウチは3,4年に1度程度で十分気持ちよく暮らせています。