ウチのリノベ【耐震補強】

すじかいも補強

壁の中に斜めに入っているのが「すじかい」。地震の揺れとか台風の力に耐え、家が倒壊するのを防ぐ役割があります。
ウチの場合は一応入っていたのですが、端が釘が打ってあるだけでした。この家が建った当時は問題ない方法だったのですが、さまざまな震災を経て、今ではすじかい金物と呼ばれる金属プレートで固定することが必要。そこでウチでもプレートを入れることにしました。
元々あまり質のよくない木材が入っていたところがあって、ドライバーで刺すとスカスカ~!これでは強度がないので入れ替えました。

耐震診断の限界

「耐震診断で診てもらって、補強した。」という物件のリフォームをすることがあるのですが、診断結果や補強の仕方に、ちょっと疑問を感じることがあります。

耐震診断は、非破壊の調査なので壁の中を見ることができません。すじかいの位置は、天井裏や床下からわずかに見えるすじかいの端っこを見つけるだけ。またはサーモカメラで外壁からみて、温度差ですじかいが入っているかどうかはわかることもありますが、結局その木材が腐っているかどうかまではわからない。
木材はシロアリに食われたり、腐食菌によって侵された部分は全く無力となってしまうので、すじかいの有る無しだけの診断では本来の力があるかどうかはわかりません。あくまでも一次診断と考えるべきだと思います。
なのに、その診断だけを基にして、壁の中を確認しないまま、「簡単にできる耐震補強金具」(結構お高い!)を壁につけたりしていていいのかな?と思います。だって、その部分の柱がシロアリや腐食菌で傷んでいたら、効果がない補強になってしまうから。
ウチの場合、柱や土台は乾燥していて問題なかったので、交換せずに済みました。