うちから少し車で下ったところに、「徳島堰」という豊かな用水路が流れています。用水路に沿って桜のお花見ができる平和な場所なのですが、なんとこの水路、うちの近くを流れる御勅使川(みだいがわ)の下をくぐって流れているのです。地元の人には当たり前のことなのでしょうが、とても興味があったので、図書館でさがしてみるとこんな本と出会いました。
江戸時代に深川の商人徳島さんが、水のないこの地域に田畑を作ろうと、私財を投じて工事を始めたことも驚きですが、途中で徳島さんが行方知らずになったり、跡を継いで川の下にトンネルを掘るなど、重機もない時代によくやり遂げたなあ、と感動しました。この写真集は、江戸時代の水路絵図と現在を見比べることができるので、私のような外から来た人間が見ても、わかりやすくて面白かったです。