近所の散歩で見かけた土蔵。
だいぶ壁土が落ちてきていたけれど、形を留めていた。
竹や木に縄を巻いて、土を押し付けていくというシンプルな造りなのに、
火に強く、暑さ寒さ、湿気から中のものを守る、とても優秀な建築。
福島の喜多方を旅したときに、たくさんの蔵座敷が現役で使われていたけれど、
真夏なのにひんやりと涼しくて、確かに今で言う「省エネ」住宅だった。
屋根の下には空間があって、屋根の熱が蔵に伝わらないようになっている。
今も、屋根の熱を部屋に伝えない「通気工法」の屋根が最新と言われているけど、もうすでに蔵の屋根はそうなっているのが、すごい。
古い建物を見ていると、いろんなヒントがあって楽しい。
ジロジロ見ているとドロボーかと思われそうだけど、ついつい見入ってしまうのでした。