アートを楽しむための壁

白い額のなかの作品は、雨宮千鶴さんの版画作品。
たまたま立ち寄った個展で射止められてしまいました。
この作品は「9月13日 再開」というタイトルで、コロナ禍の間、365日毎日1つずつ作ってきた作品群の1つ。
会場には月別に作品が並んでいて、その数にびっくり。何せ365枚の作品なんて見たことない!でも1つ1つの作品の色合いや線がなんとも気持ちよくて、飽きることなく見入ってしまいました。
しかも、アイスのピノの箱や牛乳パックとかに彫ったものを摺るので、一枚しか作れないのだそう。
身の回りにあるものが、こんな作品になることがすごく驚きでした。
「再開」という題名と、温かみのある赤色が心に刺さり、我が家に来てもらうことに。
それが今日届いたので、さっそく壁にかけてみました。

この壁は、いつも私が仕事中向かい合っているので、好きな色を塗っています。よくギャラリーや展示会場は壁が真っ白なことが多いですよね。それはそれでどんな作品が来ても合わせやすいからよいのですが、色のついた壁に作品を飾るのも楽しいです。
最近は美術館も作品に合わせて壁の色をカラフルにしていることが多いみたいですね。

それとももう一つ、板壁に飾っている小さな作品は、渡邉一仁さんの作品「突然変異」。
まるで古い遺跡から出てきたみたいな、石に彫ったかのように見える不思議な質感。そこに並んでいる鳥のモチーフが、何とも渋く、そしてカワイイ!この鳥さんに心惹かれました。こちらは、板壁と合わせてみました。
壁によって、飾るものの印象が変わるのが、楽しい。