ウチのリノベ【砂壁を漆喰に】

古い家のにおいは砂壁から

古い家は埃っぽいようなにおいがすることがありますよね。
砂壁とか畳は、いわゆる呼吸する素材なので、たばこや油などの生活臭を吸い込んでいます。
吸い込んだにおいは気温が高くなったりすると部屋の中に吐き出され、また壁にくっつきます。
匂いの成分は空気より重いものが多いので、窓を開けていても全部出ていかないので厄介です。

ビニルクロスの場合は張り替えるのですが、砂壁の場合は剥がして塗り替えます。
まず、砂壁を湿らせます。霧吹きでもいいですが、たっぷり水を含ませたスポンジで、壁の色が変わるくらい水を含ませると剥がしやすくなります。

こちらは壁濡らしの専門職人さんです。(嘘です。手伝ってくれた友人です。)


水が染み込んで砂壁がホロホロになってきたところで、ヘラでこそぎ落します。
濡らし方が足りないと中途半端に剥がれて凸凹になるので、しっかり湿らすのがポイントです。
きれいに剥がれると楽しい作業です。陶芸とかで粘土を削るのが好きな人は楽しめるはず。

砂壁が剥がれて、下地のモルタルが見えました。これに漆喰を塗っていきます。

色んな漆喰が出回っていますが、合成樹脂の入ってない天然物の漆喰で、練ってある物を使いました。
漆喰はアルカリ性。素手で触れると薄ーくひと皮むけてボロボロになるので手袋で。

漆喰は石灰岩や貝殻から作られるので白いですが、色粉を混ぜると違った感じも楽しめます。黄色い壁は漆喰に黄ベンガラ(錆びた鉄)の粉を混ぜて作りました。