ゴミになる家・土に還る家1

高度成長期の家が教えてくれること

歩くと抜けそうなベニヤの床、黄ばんだビニルクロス、割れたプラスチックの照明カバー。
中古の家を建て替えるとき、必ず目にする建築材料です。
高度成長期に大量に出回った「新建材」と呼ばれるこうしたものたちは、
石油から作られた接着剤やプラスチックで作られました。

解体現場では、木材、鉄、アルミ、紙屑、繊維くず、陶器、プラスチックなどにあらかた分別されて、トラックに載せられ、目の前から消えていきます。

金属はリサイクル、木材はチップとして再利用、などと物の本には載っていますが、
本当にそうなの?ほかのプラスチックとかはどうなってるの?

実際に建て替えのために解体したゴミの行く末を追いかけてみたことがあります。
廃棄物処分業者さんに頼みこんだら、「そんなことに興味を持つ建築士さん、いませんよ」と嫌がられましたが、同行させてくれました。
それは秋田への旅になりました。→「ゴミになる家・土に還る家2」