草屋根と雨水の恵みの家

草屋根=屋根を緑化することで屋根面の温度上昇を防ぎ、都会に緑を増やすことができます。
一般的な屋根緑化は決まった種類の植物を植えるのですが、こちらでは24種類のセダム、マツバギクを植え、その環境に合った品種を観察しながら取捨選択していく計画にしました。
薪ストーブを土間に設け、石油に頼らない自然エネルギーによる暖房や料理もできます。土間には、地域の車椅子の人が気軽に立ち寄れるよう、道路からスロープを設置しました。
また、地下に雨水タンクを設け、ポンプでトイレや洗車、庭の水まきに。
1日300L以上の雨水を利用できるタンクです。

また、建物の木材はすべて地場産材である「西川材」。
内装は漆喰をはじめ、粘土や松脂、大豆油などが原料の自然塗料で仕上げました。

可能な限り、自然の熱と力を活かした住まいづくりと、水やりなどに住まい手自らが関わり、地域コミュニティーを育む拠点として機能している点を評価され、2009年埼玉県環境建築住宅賞 最優秀賞を受賞しました。