お庭の素敵な瓦屋根の民家です。
建ててから半世紀ですが、手入れが行き届いていたこともあってか
調査したところ致命的な傷みはありませんでした。
「建て替えではなく、この家を活かしたい」
「寒さを解消して暖かい暮らしがしたい」
「古い家なので地震が心配」
「部屋が細かく区切られているので、使いにくい」
「どこにいても家族の様子がわかるようにしたいが
それぞれのプライベートな時間も大事にしたい」
そんなご要望を実現するため、プラン作りが始まりました
まず、区切られていた台所、居間、和室を1つの大きな空間に。
この大きな空間は1台の薪ストーブで真冬でも暖かく過ごせるよう
窓や断熱材も性能アップ。
薪ストーブの置き場所を工夫することで、部屋の隅々だけでなく、
脱衣室にも暖かい空気が伝わります。
また、耐震性を上げるためには、一般的に壁を増やす必要がありますが、
1つの大きな空間には壁が作りにくい。
そこで、空間の形を工夫することで、部屋を区切らずに壁を確保しました。
これによって、リビングにいる家族とダイニングにいる家族が同じ空気を共有しながらも、それぞれ好きな時間を過ごせるようエリア分けをしています。
加えて開放感のある和室は、間仕切り戸を壁から引き出すと別の落ち着いた空間に。
一つの空間でも天井の高さを変化させることで、落ち着きや開放感を感じられるように計画しました。
空間を作るうえで大事にしたのは、質感です。
自然な色むらのある貫入の入ったタイルや、手触りのいい和紙の襖、
光を柔らかに反射する漆喰の壁は、実際に触れて心地よいものですし、
眼でもその質感を感じ取ってもらえたらうれしいです。




























