壁の色

「しっくい」と聞くと、白壁を連想するかと思いますが、
昔から、色粉を混ぜて壁に塗っていました。
京都の祇園などの古いお茶屋さんで見かける真っ赤な塗り壁。
「弁柄(べんがら)」と言って、鉄錆びの粉を漆喰に混ぜたもの。
インドのベンガル地方の土の色に似ている、というのが語源という説があります。

この鉄錆びには、酸化の段階によって、黄色や真紅があって、
混ぜる分量によって、様々なトーンの壁を作ることができます。

この写真では、黄色の弁柄を混ぜた壁を部分的に使ってみました。

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