ウチのリノベ【和式トイレ】

レトロ感あふれる和式トイレ

最近は、ほとんど見かけなくなってきましたが、昭和50年代のトイレはまだ和式が多かったです。
ウチもこんな感じで、タイルのレトロ感あふれる和式トイレでした。

実は、東京にいたころは、これよりもずっと古い家だったので、いわゆる「落っこち」とか「ぼっとん」と呼ばれる汲み取り式の便所でした。なので、これを見て「おお、水洗だ!」と歓声を上げる私たち。不動産屋さんが言葉を失っていました(笑)。

ちなみに、和式のしゃがむタイプは、便器と接触がないので、衛生的でよいし、実は腸の長い日本人は、しゃがんだ姿勢のほうがウンチが出やすいという研究も耳にしたことがあり、和式も捨てがたいものがあります。(便器については、色々と語りたいので、また別の記事で。)
ただ、年齢を重ねてくるとしゃがむのがつらくなってくることもあって、大幅に手を入れることにしました。

トイレをプチ拡張

元々は畳1畳分の細長い便所だったので、トイレットペーパーなどの収納がありませんでした。
そこで、トイレの横にあった押入をちょっぴり削って1.5帖のトイレスペースを確保しました。

この場所は、構造的には問題ない箇所だったので、自由に壁を動かせました。

完成はコチラ。

押入を削って作ったスペースで、余裕のある手洗いカウンターになりました。
カウンターは古材をつぎはぎにしてラフな感じに。
収納扉には銅の棒を叩いてつくったタオルハンガーが取っ手も兼ねます。

手洗い器とタイルは、どちらかを主役にして、脇役はそれを引き立てるようにするとバランスがとりやすいです。
今回は、タイルを主役にして、脇役の手洗い器はごくごくシンプルなカタチと色にしました。

腰板は、栗の木を木灰で染めたもの。タイルと同じ形にして貼りました。
1枚1枚刷毛で木灰水を塗っては乾かして、いい感じの色に反応しました。自然の染ムラが気に入っています。

窓は以前のままですが、窓枠をボリューム感のある木枠にして、なんちゃって木窓風。
窓の上にあるお月様のような物体は、換気口です。
もともとあった四角い換気口を改造。くるっと回すと換気穴が開閉する造りです。
不便だけど、楽しい。