自然素材でつくる無垢の白い家

無垢の木をふんだんに使いながら、ウッディになりすぎない空間をテーマに設計した家です。

無垢の木のドアや壁は、自然原料の塗料で白く仕上げました。
一般的な白いドアは、石油由来の塗料で被膜を作ることが多いため、時間とともに痩せていく木に合わず、表面の塗料がボロボロ剥がれてしまうのですが、自然塗料は被膜を作らないので、時間が経つ程にその差が明らかになってきます。
白い壁もビニルクロスでも作れますが、通気性のある天然素材の壁紙に自然塗料で白く仕上げました。

長い時間住み続ける家だから、時間経過でどうなるかはとても大切だと思っています。

「忙しくてたまった洗濯物もストレスなく一気に干したい」そんな願いをかなえるべく、庇深めのバルコニーに加えて、階段のホールにフリースペースを広めに確保しました。
階段は高度差があるので、家のなかで一番空気が動きやすい。室内干しの洗濯物が一番乾きやすい場所でもあります。

図面だと無駄なスペースにも見えるのですが、洗濯干しだけでなく、ちょっとストレッチしてみたり、イスを置いて本を読んだり。忙しさを忘れて過ごすにも、おすすめなスペースです。