ウチのリノベ【浄化槽】

古い浄化槽と新しい浄化槽

この家が建ったころは、「単独浄化槽」といって、トイレからの汚水だけを浄化する装置が一般的でした。人口が多い地域では、下水道が整備されて、トイレはもちろん、おフロや台所からの汚れた水を、浄水場できれいにしてから川に放流しますが、地方では下水道が整備されていないところが多いので、それぞれの家で浄化槽を使って汚れた水をきれいにして放流することになります。
ただ、昔の「単独浄化槽」はトイレのウンチやおしっこだけを集めて浄化するので、台所の油汚れとか洗剤の泡だらけの水とか、おフロのシャンプーとか、そういうものは浄化されずに直接水路に垂れ流されている状態です。
今は、「合併浄化槽」といって、トイレ、台所、おフロ等から出るすべての汚れた水を集めて微生物分解してきれいにするタイプが新築の家では設置されます。

この家も古い時代の単独浄化槽。建て替えて新築する場合は、強制的に新しい浄化槽にしないと建築の許可が下りないのですが、古いまま住む場合は、特にそのままの単独浄化槽を使い続けることもできるのが、今の法律の現状です。
でも、せっかく空気や水のきれいなところに引っ越したので、浄化槽を入れ替えることにしました。

補助金も活用

多くの自治体では、下水道がない地域に浄化槽を取り付ける場合、補助金を出しています。
今回も補助金で工事費の一部を賄いました。
ちょっと不満なのは、浄化槽のサイズ。
家の床面積に応じて決められたサイズの浄化槽をつけなくてはならないのですが、家が大きい割には住む人は少ない我が家の場合、無駄に大きくなってしまいました。
昔は、大勢で住んでいたからよかったのかもしれませんが、今は少人数が多い時代。家の広さではなくて、使う人数で決められないのかなーといつも思います。

ともあれ、汚れた水を直接流さなくて済むのは気持ちいいです。