脱プラスチックなバルコニー

洗濯物を干したり、プランターを並べたり、夜には星を見上げたりするバルコニー。
「バルコニー、うちにもあるよ」という方は、床が何でできているかご存じでしょうか。

一般的なバルコニーはFRP防水といって、ガラス繊維に合成樹脂(プラスチック)を塗り重ねたもの。
新築時の工事代が安いので、多くの家に使われていますが、素材が石油由来のプラスチックであることや、塗るときの溶剤がこれまた非常に有害なこと、寿命も短く、まめに塗り替えなくてはならないなど、はじめの安さとは裏腹に結構後々コストがかかります。


そして解体されるときは廃プラスチックごみとなってしまいます。

以前は、これを使わないでバルコニーをつくろうとすると、屋根の上にアルミや鉄骨のベランダを載せる方法しかありませんでした。

今は、下の写真のような、金属防水という方法をよく使います。

屋根に使われる「ガルバリウム鋼板」やステンレスの板でバルコニーの床を作ります。
寿命もより長く、金属なのでリサイクルできる点がFRP防水よりもエコロジカルだと考え、採用しています。
金属防水の上にヒノキのデッキを置くだけで、気持ちいいバルコニーのできあがり。

カフェのストローを減らすことと同じように、
バルコニーも「脱プラ」できますよー。