コロナ対策で手洗いは結構できても、家の中のモノを全部消毒するのは難しいですよね。
「ウイルスは物にくっついたら、何日生きてるの?」という質問に、ニュースでウイルスの専門家が「プラスチックには7日、木には2日くらい生きています。」と解説していました。
あら、ウイルスにも強いの?と驚きました。
というのは、カビとかの細菌を抑える成分を持っているのは様々な研究論文などで出ているのですが、ウイルスはまったく別ものだから。
例えば、写真のまな板は私が20年以上使い続けているヒノキのまな板なんですが、ヒノキとかヒバには、カビ菌を抑える物質を持っているので、除菌とかしなくてもカビません。
ヒバなどは、ピロリ菌の除菌作用もあるのだそうで、結構な強い成分を木の中に蓄えているのだそう。
ただ、私は、ウイルスは細菌は大きさも増え方も違うので、菌にはある程度強いのはわかるけど、ウイルスまではどうかねえ、と思っていました。
調べてみると、コロナ以前に実験した論文がありました。子供がよく触れるものに、コロナと同じ構造のウイルスをいくつかくっつけて、増えるか減るかを見る実験。ペットボトルとかゴムとか、ランドセル、運動場の砂、ヒノキとか。
結果は断トツでヒノキ。最初にくっつけたウイルスの数がどんどん減るという結果。他のものは多少減るけど時間がかかっていました。
論文では、「木は水分を吸うので表面が乾きやすくて、ウイルスが増えにくいのでは」ということでしたが、ヒノキの成分が影響したのかどうかをぜひ実験してみてほしいと思いました。
また、こういう実験結果を聞いて、「木の床がいいんだね」と市販のフローリングを使う人がいますが、市販のものは、表面をウレタン塗装してあったりします。
こうした塗装はプラスチックフィルムが表面にピッタリ張られているのと同じなので、木が水分を吸う効果とかカビに強い成分が全然出てこないので、もったいない。
せっかくなら、塗装していないヒノキを使うのがおすすめ。
汚れが気になる方は、蜜蝋ワックスとか、米ぬかワックスで、木の性質を損なわずに汚れにくくできます。